5 論理的ディスコースのダイナミズム いいだ つとむ
outline
summary
## エディソンと文章読本
- エディソンのシステム=エンジニアリング=プラトンのアカディメア
- 西洋化=プラトン化
- 西欧の伝統における良い文章
- 何を描きたいかをまず心に描き
- それを表現する抽象的な形式を見出し
- それを文章に表現する。
- 最初に問題があり
- それを解決するための方法を模索する
- エンジニアリングの思考
- きちんとアウトラインが作れる文章
- エンジニアリングの過程を経て生まれる
- 本当に心にあることを
- アウトラインに
- 論理的ディスコース
- 抽象的な形式
- まとめて表現できるだろうか
- 表現されたテキストで
- 心にあるメッセージが本当に伝わるであろうか
- 特定の形式を使ってしか表現されないとしたら
- そこからはみ出たことを言いたい場合には
- どうすればいいのか
- 明晰であることが
- よい文章であるとされるのはなぜなのか。
- テキストに
- 意味を現前させる機能を要求する
- 近代的なライティングとはなにか
## ヘーゲル・ニーチェ・ハイデッガー
- テキストは
- はっきりとした動機
- 起源を持った意味
- を常に現前させる力を持っているいるのだろうか
- 読むたびに
- テキストは
- 指すものを
- 変えていくものではないだろうか
- 二項対立のシステムを、いかに越えていくか
- デリダの抹消記号(X)
- 抹消記号の下にライティングを置く
- テキストの意味現前性に対する
- ヘーゲル的な絶対性に対する
- デリダの答えだ
- デリダ
- 言葉によって今まで普通に指し示されていた意味が
- 現前することを否定する
- その言葉と意味とされるものが
- 結びついている仕組みを
- 習慣的に当然として肯定する
- 態度を否定している
## フェミニズム批評と男のディスコース
- フェミニスト
- 近代的な西欧文明を成立させている
- 文化装置を分析する
- 近代的な西欧文明の価値観を
- 攻撃する
- フェミニズム理論
- 西欧社会の意味を現前させる
- 構造の解明に向かっている
- 最近のフェミニスト批評
- 男のディスコースが存在する
- それが世界を支配している
- そのディスコースで書かれたテキストを解読するための
- 教育制度がある
- link エディソンのシステム=エンジニアリング=プラトンのアカディメア
- 脱構築の対象となる男のディスコース
- プラトン主義的なディスコース
- 「よい文章」のディスコース
## よい文章のイデオロギー
- デリダによる
- 抹消記号の下のライティング
- 現前のシステムの絶対的な働きを否定する
- もとの言葉が見えている
- 正統とされる言葉の外観を壊していない
- このような態度が必要だ
- アウトライン思考も同じ
- アウトライン
- 自由自在に組み立て直すことができる
- 組み直されても
- あり続ける
- 絶対のものではない
- アウトラインを操作しているうちに
- 言いたいことが見つかる
- 言いたかったことが言える形式を工夫する
- アウトライン・プロセッサー「グランド・ヴュー」
- 「よい文章のイデオロギー」に捕らわれることなく
- 自由に文章の構想を展開することができる
- ニーチェ的な意味での曖昧なカオスの(あるいは意味過剰の)世界に浸ることなく
- アウトラインという形の
- 論理的なディスコースを獲得することができる
- ロゴスのイデオロギー性を否定する
- ロゴスの解体作業を行なっている
- ロゴスによるディスコースを活用して
- アウトライン・プロセッサー
- 論露的な文章を書く道具ではない
- 非常に強力な武器
- 論理的なディスコースを解体する
- 新たなディスコースを脱構築する
- 自由にアウトラインを操作する
- ギリシャ以来の
- 論理的な仕組みを
- 抹消記号に入れたような
- 自由を得ることができる
- 論理的なディスコースへのこだわりが
- ×よい文章
- を生む
- アウトライン・プロセッサーにまとめ上げることのできる
- 合理的なディスコースの背景にある
- 合理的な議論の展開のダイナミックスを
- どのような入手すればよいのだろうか
- 次章
- 西洋の合理・東洋の神秘といった
- 単純な二項対立にとらわれることなく
- 論理的ディスコースがどのように登場してくるか